夏の暑さの後は、何と山陰・北陸・東北各地の大雪情報。例年にない

異常気象のようです。1月中旬、この大雪に誘われて、初旅に訪れた先

は越後・新潟県。普通列車で上越線の小出まで切符を買いました。水上

で、長岡行きに乗り換え、清水トンネル通過中に、「国ざかいのトンネルを

ぬけると雪国であった」を反芻しつつ待つこと数分。抜けた途端の大雪に

ビックリ。集落は雪の中で、耕地も山も白一色の世界です。屋根に太陽光

パネルなど載せる術もありません。群馬は好天だったのに、ちらちら雪が

舞っているのでした。

 浦佐で下車。バスで西へ、佐梨川を遡って行きました。ドンドン行くと

枝折峠を経て銀山平・奥只見湖・桧枝岐方面に続きますが、冬は深雪の

ため交通遮断です。途中には葎沢・芋川・折立・大湯・栃尾又・駒の湯の

秘湯が分布しています。そのひとつに投宿、大きな露天風呂で、銀世界を

思う存分堪能しました。魚沼産コシヒカリのおいしい夕食を味わい、音もな

く降りしきる雪の宿で過ごした一夜。

 目覚めてびっくり、宿泊者の自家用車がまるで雪だるまの如く埋まって

しまっていたのです。小一時間もかかって、自分のクルマをやっと掘り出

す人が10人も15人もいて、中には家族総出で帰り支度をする姿もありま

した。私はバスで 「ハイ、お先に」と浦佐の駅に向かったのでした。

 帰りの電車は長岡発水上行き。これが何と待てど暮らせどやって来な

いのです。駅のアナウンスは、30分遅れが次には40分遅れになり、60

分遅れのアナウンスの後はついに途切れてしまい、心配のあまり問い合

わせると「手前、越後川口でストップしたまま、除雪作業が終わるのを待っ

ている所なので、いつ動くか判らない」と言うのでした。お昼をとうに過ぎて

しまって腹は減るし、いつ来るか判らない電車に逃げられたら、帰れなくな

るので、駅前のレストランまで行くことも出来ないし・・・

 「お客さん、電車の運転がいつになるか見当がつかないので、タクシー

で水上まで送ります」 と、駅員が声を掛けてくれ、ドライバーを迎え来させ

るからここで待っていてください、といわれてホッとしたのでした。

 高速道路で1時間ほど、水上駅に着いて一安心。駅前のラーメン屋で

腹を満たし、高崎行きの始発電車で、やっと帰り着くことが出来ました。今

回は大雪の怖さを知り、トンネルの南に住む幸せを思うことが出来た、トン

だ雪見の初旅となりました。