群馬に生活しながらも、まだ尾瀬を知らないと言う古希(間近か)と、今年も既に尾瀬を歩いている

傘寿(間近か)が、急に思い立って8月4日(土)に、起きぬけで尾瀬に向かう。途中、沼田のコンビに

で、朝飯と昼飯のおにぎりやパンを仕入れ、車中で先ず2個のおにぎりをほお張る。

 片品村戸倉の駐車場までは90分。乗合は25分で終点、尾瀬ヶ原入口の鳩待峠に着いた。準備

運動を入念に行い、大きな地図を指しながら「山の鼻・牛首・竜宮」の位置とコースを傘寿が、古希に

説明。海抜1600Mの峠から入山開始だ。60分かけて海抜1400Mの山の鼻まで、まず、急坂を下

っていく。1.1KM、30分でヨセ沢、ここからは勾配も緩くなり楽に歩ける。2.2KMでやっと、ビジター

センターやキャンプ場・山小屋・ベンチのある、山の鼻。たくさんの人が休んでいた。時に10時。一息入

れて、これから尾瀬ヶ原の東端、竜宮まで原に咲く草花を見つけながら、ゆっくりと散歩。風は爽やかで

なんと心地よい事か。

 キンコウカは黄色い花をつけて、いたる所に群落をなす。木道の下や池塘の水溜りにはヒツジグサが

白く輝く。紫色の花はギボウシとサワキキョウが目立つ。遠目に鮮やかなのが、オレンジ色のクルマユ

リ。この時期、ミズバショウは葉のみとなり、ワタスゲの白い綿は、あちこちに散見できたが、目指すニッ

コウキスゲは牛首を過ぎても見当たらない。行き交う人々に声をかけてみるが、「見てない」「もう遅いんじ

ゃないの・・・」と、見たと言う情報が得られずに、牛首の分岐にあるベンチで一休み。

 竜宮からの帰りのハイカーに声をかけたら「ア、ありました、2本だけ見ました」と言われて、俄然元気

づいた傘寿・古希は竜宮へ歩を早めた。長沢が地下に水を吸い込まれて行き着くところが竜宮だ、と伝え

られてこのあたりの地名になったのだと言う。が、夏には水が涸れて今は、その姿を見る事ができない。

なんとその先に、目当てのニッコウキスゲが黄色の花を、キンコウカの群落の中に3本見つけることが出

来た。

 竜宮小屋のベンチでゆっくりとランチタイム。目の前には500万年~200万年前の噴火で出来たという

景鶴山(2004M)。ここから流下したという衣籠岩も、忘れてはいけない尾瀬ヶ原の名勝だ。

 帰路は、東北一の高山・燧ケ岳(2356M)を背に、来た道を黙々と西へ向かう。遠くが見えなくなり、木

道を足元だけに目を落として・・・。下田代の池塘で前を行く古希が突然 「アレ、オゼコウホネでしょう・・・」

往路でも見つけながら歩いていたのに見つからなかった小柄な鮮やかな黄色の花が2個。ラッキーだった。

アブラカヤが、茎に重そうな穂をつけ首を垂れている。時々ワレモコウも目についた。

 15時、山の鼻を出発し、海抜で200Mも登る帰り道は 「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ」の坂道だ。16時

20分、バスの出る鳩待峠に何とか到着した。ややくたびれたが、古希も傘寿もよく歩いたのだった。初めて

の尾瀬ヶ原を体験した古希は、感激一入。言葉少なにバスの人となった。街は今日も35度だったのだろう。